飽和ポリエステル樹脂の押出:ポリブチルテレフタレート(PBT)の挙動
隠れた材料履歴 | ポリブチルテレフタレート(PBT)押出に於いて、ダイ出口での実測結果が、全材料履歴と一致しない場合があります。つまり隠された材料履歴があると考えられます。 |
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目標 | 部分的な実測の結果は、材料プロパティについて間違った結論を導く場合があります。 例えば材料の最高温度は、こうした測定には表れません。 ポリブチルテレフタレート(PBT)は特に熱抵抗に対して高い性能を維持する必要があります(ライトニングリレーやコネクタ用途など)。 |
ルドヴィックの活用 | ルドヴィックなら、材料の全ての熱-機械履歴を数値化できます。 グラフ(下記参照)からPBT材料の吐出温度は、押出機内での最高温度よりもずっと低い事が分かります。 またPP材料の温度履歴は、より均一だと分かります。 この事から材料温度は、ダイ出口で測定するだけでなく、押出機長手方向沿いの温度履歴を知る事が重要だと分かります。 ルドヴィックによるシミュレーションは、実測では見えない押出機内部の様子を開示する事で、材料の性能をフルに発揮させる成形条件を決定する事ができます。 |
グラフ |
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